驚くこともなく、その男はわたしの両腕の腕をしっかりとつかんで持ち上げ、腕が痛いだけで足が地面から離れた。意識の感覚が軽くなって、身体が重くなって、力が抜けて、寒くて熱くて……あ、いよいよ死ぬのか。

頭がうとうとして、何も思い出せない……するとまた背中が痛くなり、何か硬いもの──壁に打ちつけられたようだった。

飛び散った埃が目を奪われ、相手の顔色もわからなくなった。

「いい商品だな……」

そう言っているうちに、カチャカチャと生地が裂け、気がつくと上着が裂けているようだったし、下着もあっさりと外されていたし、頭を下げなくても自分の乳房が露出しているのが想像できた。

大変ですね。

「小さいでしょ、子供とふざけてるみたい」相手の言葉には、隠せない淡い失望があった。

「……あなたとあなたの子供はこんなふうに遊んでいますか?禽獣!」

不満がこみ上げてきたので、目を大きく見開き、遠慮のない反撃の言葉を口にしたが、それはまるでもちもちしたうわごとのように聞こえた。

ただ笑って黙っていると、空いていた手がわたしの身体に乗り出した。

すぐに乳の先の柔らかい部分がざらざらした大きな手で軽くつまみあげられ、敏感なところからの刺激が返ってきて毛が直立し、すぐにうしろの髪が滲みだす冷や汗に濡れて、反射的に身体が震えて頭がぶんぶん鳴った。情けないのに、思わず息を切らしてしまったその声には、自分で聞いても気持ち悪い欲求不満が潜んでいた。

だが、体もどんどん熱くなってきて、頰が火照ったかのように熱くなった。相手の動きは止まらないばかりか、胸のあたりを大胆に丸め込まれ、揉み、つまんで、接吻し、舐められ、抵抗する気配もなく、この体の愛撫を、わたしという人間の愛撫を受け身で受ける。胸の中で火が燃え、裸になった上半身は寒さも感じず、優しくない相手のぬくもりにはまっていく。

するといつの間にか舌が外に出て、口から出る熱気が宙で愛の形に凝縮されているのだが、それは単純な欲望——この卑猥な身体を象徴して、私という人間の淫靡な渇望を表現しているだけだった。まさに江山は改めやすくて、本質は移働しにくい、私は心の中でいつも私はもう悪魔と付き合うことができないと思っているけれども、悪魔が進んで私を探してくる時、私はやはり屈服することを選択した……

ああ、だったら、どうでもいいんだよ。今はまだ、自分の未来がどうなっていくのかわからなくて……

いつものように、家に飼われて、欲求を発散する道具にされているのだろうか。それとも……

「痩せていても、いいところはたくさんありますよ」彼は私の目を見つめた。「それにお嬢さんはこんなにきれいだから、これまでにもいろいろな人とやったことがあるでしょう」

力ずくで何か言い返そうかとも思ったが、その言葉を聞いた途端、反論する気は消えた。

なぜなら、その一言だけは反論できないからだ。

私は腐っている、内から外へ。

一瞬の間に、振り返るに堪えない過去の出来事が潮のように頭に飛び込んできて、それは二度と思い出したくない物語だった。

かつて、野良犬のように無寸でへばりついて、口を開けて湯気を立て、白濁液にまみれて臭気を放ち、時には金の主人たちに向かって尾を振りまいていた、あの卑しい少女を自分とは認めたくなかったが、弁解を許してはくれなかった。

もう……何も言うことないけど、君が欲しいなら……

わたしの目から何かを察知したのか、その人は満足そうに唇を舐め、邪淫の目を上から下に向け、やがて下のほうに絞り込まれた。どこを見ているのかはわかっているが、そこには汚れた下着だけが重ねられていて、その上に濡れたオルガズム液がまだ乾燥していない……

「こんなにたくさんの人とやってきたのだから、あなたの体もつまらないでしょう。だったら、最後の価値を持っていこう」

軽く笑ってから、パンツを締めていた紐を強く引っ張ると、ぱたぱたと壊れた。

ずり落ち、足首に垂れると、その小さな下着は、相手の手の中では薄紙のように脆く、一瞬の間ももたず、身体の一番秘所を端的に見せていた。

こんな恥ずかしい場面なのに、波打っているはずの心が、慣れてしまったかのように静かになっているのが可笑しかった。

たしかに象徴的な赤面もできなくなり、いまわたしの身体にあふれている情欲は、ただの身体の条件反射であり、思考よりも身体のほうが正直である、という言葉に応えているだけなのだ。

「はあ……哈……」

屈辱的に喘いだり、うめき声をあげたり、相手の動きに応じてさまざまな反応をして、恥を知らないかのようだった。吐く息は蘭のようで、吐く熱気で視界が幻にかすみ、細い呼吸音とともに意識が酔いしれ、淫靡な思考に陥っていた。

とても……なければ……

この具調教された数十回の身体の影響で、私は間もなく状態に入ったが、受け身にあの男が舞って体を合わせて、全身を吹き飛ばし相手の乱暴され、まだ意識など、気をとりなおし、尻の「とん」と一声脆响であり、相手の乱暴でははっきりと感じ、涙をあげ、地と意気地がない。

悔しいだけで、これが俺の末路だと認めたくない。

いま、白く艶やかな淫穴が露出し、ズボン越しに太いものが突き刺さり、擦り合うように全身が熱くなり、生温い質感で毛が立つが、それだけで簡単に興奮する。それ以前いくら落ちぶれても丹念になる小さな姉妹の、今は相手の目の視视奸で震えている、あのクリチンポは早く大旗を持ち上げたから、立ち上がる姿勢幸福に満ちて、溺れた潮汐一波誓发愿波、クライマックス液はクリチンポで「噼噼啪啪」の音が、結局スンドゥブ壁に沿って、一路裂けに出て、飛ぶように一面に氾濫した。

もう、すっかり濡れてしまった。

「あ、いいいい」男は僕の下半身を見て、「君も欲しがっているみたいだね」と淡くうれしそうな目をした。

「住んで……黙って……」

私はもう反論する気力もなく、うつむいたまま、濡れた汗を眉からぽろぽろと落とし、目をふさぎ、涙と混じり、苦しみで眉を閉じた。

いや……そう……

しかし、私の内心の抵抗を見抜いたのか、「今さら矜持を装うのか。おまえはそういう真面目な人なのか、それとも哀れな外見で男をだまして、世話をするのか」

「だったら下賤だな、楽——隠——小——姉さん」

実名を呼ばれたわたしは全身が震え、心の奥で大きな衝撃を受けたように、身体が痙攣したように震えていた。視野が曖昧で、鼻もさえぎられて、目を开かない、目が痛くて根本アイコのおに垂れて、あの本は小声でのすすり泣きの声になってすぐて泣く、悲しみの感情を突き破った心の堤防に、だんだん见えも闻こえないし、私はいっぱいの2ヵ月前のその日に、私が最後の体面の微笑み制服を着て学校を出た模様。

あの頃はまだ青春を謳歌していたし、堂々と教室に座って未来のために戦えたし、どこが今のように居候のような狼狽になり、どこが大事なものを次々と失っていくのか……

親友に始まり、純潔に始まり、悪魔の食欲はさらに激しさを増して、わたしの魂を一口に飲み込もうとしているようだった。

本当は、自分がいったい、いつこんなふうになったのか、と自問したかったんですが……

「泣くな、泣くな!ねえ、クソ女がこんな大声出して、生きたくないの?!」

大声で叫ぶわたしの声があまりにも大きかったためか、男は道行く人の気を引こうとしたのか、口調も慌てていたが、それ以上に怒っていた。

ぴしゃりとぴしゃりと音がして頭がぶんぶん揺れ、それから頬にぴしゃりと痛みが走った。私はかろうじて泣き止んで、憮然として彼の顔を見上げていたが——次第にはっきりとした視界の中に、いやな顔が現れてきて、強欲で淫靡な顔をしているのだから、いくらいい革囊でもその雰囲気に取り残されるだろう。

しかし、そのような人は、私の素性を知っていて、私の正体を知っていて、私の二カ月間の行動をよく知っていて——それだけで十分で、彼は私を押さえつけてくれるので、私は永遠に彼に勝てません。

私は歯を食いしばったまま、「教えて、君の名前を」と口から言葉を吐き出した。

「え?」

彼は意外そうに眉を上げ、「そんなことに意味があるの?」と笑った。ないと思いますし、飼い主の名前を覚えるのは自分に迷惑なので、『ご主人様』と呼ばれたいと思っています」

「それから、余計なことを言わずに、あなたの普段の仕事通りに、できるだけ楽にしてください」

「……いやだ」

意地を張ったように、無理やり歯の間から絞り出してみたが、体が弱っていたので、口に出した時は蚊の声と変わらなかったし、殺傷力もなかった。

彼は少し眉をひそめて、ほとんど裸の私の体に直接手をつけるのではなく、死んだ人を見るような憐れみのある冷たい目で、私の目を見つめていた。

「今の季節は寒いんだから、誰も力を貸してくれなかったら、街で凍死して死んでしまうかもしれない」のんびりと口を開き、穏やかそうではあったが、殺傷力のある言葉を口にした。「だいたい、夜な夜なホームレスがうろうろしているときなんだから、死んで裸の体を誰かに見られて、肉便器にされたいのか」

わたしは無言のままうつむいたが、目の届くところには、立っている一対の乳房と、まだ浮き立っている淫らな穴だけがあって、おそらくわたしの体でさえ、快感に従うことのメリットを知っているのだろうが、わたし自身は……抵抗し続けているのです

もう……これ以上続ける理由はないでしょう。

じゃ、彼とやりましょう。

前と同じです。

もしかしたら……

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